|
ゴルフコースは完成することによって、それを維持することの責任が生まれ、当然として「維持」することの中には、コース改造も含まれる。コースを何時も魅力的な姿に保つには、改造、改修によってイメージチェンジが求められるが、それは歴史あるゴルフ場においても、開場まもないコースも同じで、コースのあるべき姿を求める努力を忘れてはならないことにある。コース改造は時代変遷をテーマにすることだが、時代の流れを読み、改造によって目的を達成することに大きな意義があるといっていい。 ゴルフコースの改造は世界的な流れともいわれ、その広がりはゴルフ先進国といわれる欧米に限らず、アジア地域にも大きな広がりを見せているが、我が国でも世界のゴルフから遅れを取らないためにも、改めてコース改造の必要性を認識しなければならないように思える。 時代の流れが大きく変遷した今日では、プレーの進化、道具の改革などによって、ゴルフ施設の機能そのものが、対応の難しさに直面しているといっていい。また、ゴルフ場建設では厳しい開発規制を受けて誕生したコースも少なくなく、土地利用活用の難しさに直面し、コース創りの原点が歪められ、本来の姿を反映されることなく誕生したコースさえある。 そうしたコースの欠点を見直し、改良、改善を図り、本来のあるべきゴルフコースの姿を取り戻すことが、改造の役割とするところだが、コース改造は巨額を投じることが全てではなく、こつこつと時間を掛けて、少しずつ改良を加えることも立派なコース改造である。 |
|
|
|
|
|
|